函館市史通説編第1巻のデジタル版をHPで公開

update 2006/4/14 09:59

 函館市は市史通説編第1巻のデジタル版を作製し、4月からホームページで公開している。本文と写真、図表などをすべて収録しており、節ごとの目次を入れ、各節に入るとさらに小見出しや項目が並んでいるのが特徴。市史編さん室は「本の価値はそのままに、より広くの人に市史を読んでもらえる。観光や学校教育、生涯学習などに役立てて、歴史へ興味を持ってもらえれば」と話している。

 自治体史のデジタル化は、道南では福島町や八雲町などで進んでいる。市史通説編(全4巻)のデジタル化は、約3年かけて第1巻を終えた。第2巻は8月をめどに公開する予定。 第1巻は1975(昭和50)年の発行。外部執筆者が多かったため、転載にあたり執筆者やその遺族らに著作権上の許可を求めた。関係者からは「広く市史が利用されるのであれば」と快諾を得たという。

 作製に取り組んだ市史編集員の奥野進さんによると、第1巻はフロッピーディスクなどでのデータがないため、1ページずつスキャナーで文章や写真、図表などを画像として丸ごと取り込み、文章の部分は特別なソフトで文字化した。

 横書きにしたため、漢数字は原則アラビア数字に変換した。古文書なども横書きで、原典(刊行本)に忠実に返り点などを打った。パソコンにない文字は島根県立大学が提供している「e漢字」を採用し、文字が通常よりかなり大きくなっている。屋号も原典からスキャンしたり独自に作ったりした。

 「函館市史デジタル版」の第1巻トップページは、入り口を第1編から第3編に分けた。それぞれ入ると章ごとに節の見出しがあり、クリックするとその節の内容が図表や写真とともに紹介される。節の中の項目もクリックすれば現れ、原典では何ページにあるかも記している。

 奥野さんは「返り点やe漢字の大きさをもっと小さくするなど、改善部分もある」と語る。市史編さんが本年度発行の「年表編」で完結し、編さん室も年度いっぱいで廃止されることも、デジタル化推進の要因となった。

 函館市のホームページ(http://www.city.hakodate.hokkaido.jp)の「総務部」から「市史編さん室」へ進み、「函館市史デジタル版」をクリックすると到着する。

提供 - 函館新聞社



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