函館市議会予算委、新駅「函館」は外せず

update 2006/3/15 11:21

 函館市の2006年度予算案を審議する第1回市議会定例会の予算特別委員会(板倉一幸委員長)が14日、始まった。北斗市の海老沢順三市長が市長就任会見で、北海道新幹線「新函館駅」(仮称)を「北斗駅」に変更するよう働きかける考えを示したことについて、市の工藤寿樹企画部長は「仮称とはいえ、工事実施計画で認可されている『新函館』の名称が全国的にも、地域にも周知されている。新駅に向かう観光客やビジネス客の多くが函館市を利用することが考えられ、新駅の名称から『函館』の名称は外せないと考えている」と述べた。

 阿部善一氏(民主・市民ネット)への答弁。阿部氏は「これまで函館市長や経済界を先頭に着工に向け、多くの労力を費やしてきた。われわれからすれば考えられない発言。函館市民からも、市の労を泡にするようなものとの声がある。どう対応するのか」とただした。

 工藤部長は「開業の1年ほど前にJR北海道が関係自治体の声などを聞いて駅名を決めると聞いている。『函館』は外せないという基本的な考えをJRに訴えていく」と答えた。

 阿部氏はさらに、函館市が「新函館駅」、北斗市が「北斗駅」で将来のまちづくり構想やパンフレットなどを作れば統一性がなくなり、北斗駅が独り歩きする、と懸念。「北斗市長に函館の意思を早期に伝えるべき」と促した。

 工藤部長は「私どもから問題を投げかけたわけではなく、こちらから協議に行くことはない。駅舎建設も始まっていない中で駅名をめぐる問題が先行するのはいかがなものか」と述べ、冷静に対応していく考えを示した。

提供 - 函館新聞社



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