2006/3/7
【北斗】道内35番目の市として誕生したばかりの北斗市の初代市長となった旧上磯町長、海老沢順三氏(74)は6日、初登庁して記者会見に臨んだ。同市は、北海道新幹線の駅を柱にした新たなまちづくりの方向付けが急務。旧上磯町長を8期31年務め、新市長に選ばれた海老沢市長の会見の主なやり取りは次の通り。
――選挙の勝因は。
行政経験の長さ、安定感が買われ、市民の皆さんがこぞって応援してくれた。ほかの候補に大差を付けたことは、絶大な支援があったということで、大変ありがたい。
――抱負は。
旧両町の住民感情に配慮し、わだかまりを払しょくしなければならない。心の壁を取り払い、人心の融和を図る。
――優先して取り組む課題は。
まずは新幹線。全市に波及効果をもたらすような基本計画を2、3年で作りたい。駅名は函館市の行政区域でないので、「北斗駅」にするよう、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に呼び掛けたい。企業誘致専門の民間人を登用し、積極的に取り組む。さらに、公約で述べた中学生の医療費無料化は、6月議会に提案し、1日も早く実現させたい。
――周辺自治体との関係は。
函館は新幹線誘致では主導的役割を果たしてきたので、今まで通り連携する。さらなる合併は、わたしの任期中には考えていない。広域連合を模索する。
提供:函館新聞社
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