市が新年度、超低床電車導入へ

update 2006/2/28 10:34

 函館市は新年度、車高が低く、高齢者や障害者も乗り降りしやすい「超低床電車」1両を導入する方針で、2億1000万円を新年度予算案に計上した。従来の部分低床電車とは違い、乗降口とも低床で、車内全体が段差のないバリアフリー仕様。市交通局は「魅力ある車両で利用客の増加につなげたい」とし、年内にも運行させたい考え。

 市は2002年度から、車体改造により、乗車口の高さのみを低くした部分低床電車1両を湯川―谷地頭間で毎日運行している。ただ、車内や降車口には段差があるため、高齢者や障害者は車内を移動しにくい。

 超低床電車は、国の助成を受けて購入する予定。従来の車体(長さ約12―13メートル、幅約2・3メートル)と比べ、幅は同じで、長さは1メートルほど長い2連接車。乗降口、車内ともバリアフリー仕様となる。部分低床電車と同様、ワンマン運行で定員60人、車いす2台分のスペースも確保する。市交通局は、毎日運行する方向で調整している。

 全国で路面電車を運行しているのは、公営が函館、札幌など5都市、民営を合わせると19事業者となる。このうち、超低床電車を導入しているのは、4月に開業する富山ライトレール(富山市)を含め9事業者。

 また、市は部分低床電車の導入以降、一定の幅員がある電停にはスロープを整備するなど、順次、電停のバリアフリー化も進めている。52カ所のうち11カ所で作業を完了。新年度は魚市場通電停の2カ所で予定している。

提供 - 函館新聞社



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