中央図書館オープン 待ちわびた市民続々

update 2005/11/28 12:26

 函館市民待望の文教施設、市中央図書館(同市五稜郭町26、中山公子館長)が27日、オープンした。井上博司市長ら関係者約200人が出席した記念式典に続き、開架コーナー入り口でテープカットが行われ、新たな生涯学習の拠点の門出を祝った。初日の一般利用は午後1時からで、開館を待ちわびた市民が大勢詰めかけた。

 視聴覚ホールで行われた記念式典で、井上市長は「これまで以上に地域文化の振興発展に大きく寄与し、南北海道の拠点施設として市民に親しまれ、愛される図書館づくりを目指したい」とあいさつ。開架コーナーの入り口では、出席者が見守る中、井上市長ら7人がテープカットをした。

 旧図書館(青柳町)の老朽化に伴い、移転、新築した。地下1階地上2階建てで、延べ床面積は約7700平方メートル。旧図書館の4・5倍の広さで、道内では札幌市中央図書館に次ぐ規模。04年5月に着工し、05年7月に完成した。総工費は38億円。

 館内は、段差のないフロアをはじめ、車いす利用者が余裕で通れる広さの通路や手の届きやすい低めの書棚など、あらゆる人が使いやすいユニバーサルデザイン。蔵書数は37万冊で、従来以上に一般書や絵本が充実した。DVDなどを視聴できるAVブースやインターネットコーナーも備わった。

 1995年8月に「函館の図書館と歩む会」が新図書館の設置を求める陳情書を市議会に提出し、同年9月に採択。99年から建設懇話会を立ち上げ、2002年に基本計画をまとめ、設計は全国公募方式を導入した。

 また同日、同図書館正面入り口前に設置されたブロンズ像(1000万円相当)の寄贈式が行われた。函館出身でイタリア在住の彫刻家、小寺真知子さんが井上市長に目録を手渡し、井上市長から感謝状が贈られた。

 開館時間は午前9時半から午後8時まで。原則、毎週水曜休館で、開館日数は年間300日。

提供 - 函館新聞社



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