戦後初、函館市電の女性運転士誕生

update 2005/9/29 11:28

 函館市の観光資源の一つ「函館市電」で、女性の運転士2人が誕生した。念願の第一歩を踏み出したのは、市内の鈴木佳美さん(27)と平泉優華さん(23)。戦後、女性が新規採用されるのは初めてで、2人は「女性らしい目配りと気配りで、業務に当たりたい」と意欲を燃やしている。

 市交通局によると、2003年度以来の実施となる本年度採用試験には計67人が応募。今回は「男女問わず」という文言を募集要項に加えた効果もあり、女性4人から初めて願書が届いた。

 志願者は5月9日に電車乗務員養成所に入校。学科と実技試験をパスした鈴木さんと平泉さん、ほか同期7人が今月22日に運転免許証を取得し、29日付で市の嘱託職員となった。

 徴兵された男性に代わり、1944(昭和19)年、元車掌だった女性9人が乗車していた時代があるが、新たに運転士に就業するのは初のケースという。

 これまで民間企業などに勤めていた鈴木さんは「観光にかかわる仕事に就きたかった」と笑顔。研修中の苦しかった時期を振り返り、「乗客に安心して乗ってもらえるよう頑張りたい」と力を込めた。

 平泉さんはホテルやスポーツジムのフロント経験から「もともと接客業が好きで、運転士もいろいろな人と携われる職業」。「笑顔を絶やさず、『乗って良かった』と乗客に思われるよう努めたいです」と抱負を語った。

 初仕事は鈴木さんが29日、平泉さんが30日を予定。1日平均4往復、乗務する。

提供 - 函館新聞社

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