函大1年、橘さんらが「路線バス情報配信システム」を開発

update 2005/8/12 10:43

 函館大のIT専攻塾1年生、橘高広さん(18)ら6人が、GPS(衛星利用測位システム)携帯電話を用いた路線バス情報配信システム「バス参る、」を開発した。学生たちは、発想のユニークさやプログラミング技術を競う「第26回U―20プログラミング・コンテスト」(日本情報処理開発協会主催)での入賞に期待している。

 橘さんら1年生5人と2年生1人が、4月にチームを結成。身近な題材を取り上げようと、通学時を振り返り、悪天候時のバスの遅延や到着予想時刻をテーマに企画した。

 現在、函館市内のバス停では、到着時間を知らせる「バスロケーションシステム」が運用されている。しかし、コストが高い上に、悪天候時や降雪などによる悪路が続く状態では、発着時刻に大幅な違いが生じるなどの課題がある。

 そこで、GPSを搭載したKDDIのau携帯電話をバスに設置し、現在の正確な位置情報をWebサイトに配信。利用者は、インターネット機能を持つ携帯電話や、パソコンから、同サイトを開き、バス停名や系統名を検索すると、乗車するバスの現在位置とバス停への到着予想時刻を簡単な操作で知ることができる。

 携帯電話会社の「定額制度」を使用すると、コストも抑えることができ、設置も簡単。また、路線の変更にもすぐに対応できる。

 橘さんは「冬期の寒い中、バスを待つお年寄りや、買い物客に使ってもらいたくて開発した。乗り換え時の情報など、課題はまだあるので、今後も研究を続けていきたい」と話し、実用化は考えていないという。

提供 - 函館新聞社



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