箱館奉行所復元のため発掘調査

update 2005/6/28 10:03

 箱館奉行所復元整備に向けた発掘調査が、函館市内の五稜郭公園で行われている。27日から、奉行所跡の地表を掘り返す作業が始まり、作業員15人が手際よくスコップで土を取り除いていた。

 調査は遺構を確認し、建物の大きさなどを調べるのが目的。範囲は奉行所の建設を予定する園内中央部の広場や周辺で、広さは約1700平方メートル。

 20日から測量などに取り掛かり、この日は奉行所の正面玄関付近とされる部分を横約13メートル、縦約9メートル、深さ20―25センチ掘った。地中からは、玄関に敷かれていたと思われる玉砂利や、割れた瓦が姿を現した。

 重機が入った後、作業員らは1986(昭和61)年の大規模調査で掘った深さと同地点まで掘り進め、ハケで土を払ったり、箕(み)と呼ばれるプラスチック容器に土を集めたりしていた。

 来週中に掘り返し作業を終え、遺構確認調査を本格化させる見通し。これに伴い、売店が撤去されるほか、石垣や土塁の整備にも取り掛かる。調査は10月末まで。

 市は本年度、実施設計を策定し、来年度着工する方針で、2010年度の完成を目指す。

提供 - 函館新聞社



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