のどかで、のんびりとした町の魅力は、温泉だけではなかった! 谷地頭町【やちがしらちょう】
市電2系統の終点にあたる谷地頭電停を下り、右手の通りに目をやると函館八幡宮の大きな鳥居が見える。距離にして約400メートル。歩いても15分ほどで八幡宮の134ある石段の前に着く。この通りは表参道と言い、クリーニング店に酒屋、電気店、魚や野菜を扱っている廉売が並んでいる。神宮への参道であり、生活に必要なものがひと通り揃う地元の商店街でもある。町を囲むのは、函館山のうっそうとした緑。山の麓にあたる地形から、起伏がはげしいのが少々難だが、反面、眺めがよい場所が多いとも言える。実際、高台からは、隣町、住吉町を越して、遠くに津軽海峡が見える。体がよく暖まると言われる谷地頭温泉の茶色の湯も、この町の恵みのひとつ。山から香る緑の匂いや鳥の声、海からの風を感じつつ、湯桶を抱えてぶらりと歩くのどかな商店街があることは、町として大きな魅力だと思う。未だ残る懐かしい函館が感じられるのが谷地頭町だ。 |